熊本日日新聞社は9月8日、高齢者eスポーツをテーマにしたシンポジウム「eスポーツが拓く高齢者の未来」を熊本市中央区の熊日本社で開いた。
全国の実践者や研究者が、これまでの事例を基に課題や可能性について意見を交わした。
高齢者eスポーツは、ねんりんピックの正式種目になるなど注目度が上がっている。
NTT西日本イノベーション戦略室ソーシャルプロデューサーの中島賢一氏が基調講演。
eスポーツを活用した世代を超えた交流やリハビリテーションなどを紹介し「世代や性別、地域を越えて『楽しい』を生み出すことができるeスポーツは、高齢者にこそマッチする」と強調した。
パネル討論では、eスポーツの脳機能への影響に詳しい九州産業大スポーツ健康科学科の磯貝浩久教授や、福祉への活用に取り組んでいるNOK(東京)の加藤博巳テクニカルディレクターら5氏が、現状から見える課題について科学的分析も交えて意見交換し、今後の可能性を探った。