作業療法士などを養成する熊本総合医療リハビリテーション学院(熊本市東区)が昨年度からカリキュラムにeスポーツを取り入れている。
性別や年齢、障害の有無に関係なく楽しめる特徴に注目。県内の医療系専門学校では初の試みで障害者や高齢者の生きがいづくりに有効と捉えた。
学院では、年間15コマある地域作業療法学技術論の授業の中に、eスポーツの福祉的活用を6コマ導入。
6日は、作業療法学科3年生が、ユーチューバーとして活躍している脊髄性筋萎縮症で寝たきりの小学生西岡伸一郎君や、お笑い芸人あそどっぐさんとオンラインで対戦した。
あごや指で巧みにコントローラーを動かす2人に、学生は「どうやったらこんなにうまく操作できるの」「eスポーツに取り組んだきっかけは」などと質問し交流を深めた。
カリキュラムにeスポーツを導入した田河和代講師は「科学の進歩でいろんなことが可能になっている。学生もいい学びになった」と話した。